2007年8月26日日曜日

飼っている青いザリガニは何種なのか

ザリガニ類は、全世界に550種以上いると言われ、日本には3種のザリガニ類が生息しています。
それは、ニホンザリガニ、シグナルザリガニ(ウチダザリガニ・タンカイザリガニ)、アメリカザリガニの3種です。

さて、ワイズで飼っている青いザリガニは何種でしょうか。(右の画像)

まずは、日本に生息する3種のザリガニの特徴を簡単に見てみましょう。

[ニホンザリガニ]
・分布 : 日本唯一の在来ザリガニ種かつ日本固有種。北海道、青森県、岩手県および秋田県に分布する。
・大きさ : 最大で全長(額角先端から中央の尾節先端まで)7 cmくらいまで成長する。生後5~6年で性成熟する。
・寿命 :体サイズ組成をもとにした年齢査定によると、10~11年生きると考えられている。
・食性 :雑食性。落ち葉や無脊椎動物(昆虫・貝など)、脊椎動物(魚類・両生類など)を食べる。脱皮の時期には共食いをすることもある。

[アメリカザリガニ]
・国内に最初に移入したのは1927年(昭和2年)5月。20匹のアメリカザリガニが食用蛙(ウシガエル)の餌として持ち込まれた。
・国内の分布状況 : 北海道本島(温泉が湧き出ている水域)、本州、四国、九州、沖縄本島。
・大きさ : 全長8cm(甲長4.5cm)程度に成長し(最大全長は14 cm程度)、生後1~2年で成熟サイズに達する。
・寿命 : 実験室では4年間生息することが確認されている。自然個体群は寿命12~18ヶ月と考えられている。
・食性 : 雑食性。非常に攻撃的で頻繁に共食いする。

[シグナルザリガニ(ウチダザリガニ・タンカイザリガニ)]
・1926年から1930年にかけて、食用・養殖目的で、北アメリカ大陸西岸コロンビア川水系から日本に輸入された。
・国内の分布状況 : 北海道東部(帯広、根室、丸瀬布を囲む地域)、北海道北部(天塩川水系)、福島県、長野県、滋賀県の冷水性の河川やため池、湖沼に分布。
・大きさ : 全長10cm程に成長し(最大で全長15 cm近く達する)、生後2-3年で成熟サイズに達する。
・寿命 : 脳内老化色素を用いた解析から、原産地のアメリカでは16年までは生きることが報告されている。
・食性 : 雑食性。非常に攻撃的で肉食性が強い。頻繁に共食いをする。

次回は、上記の各ザリガニ種の特徴と飼っている青いザリガニの特徴とを比較し、どの種のザリガニの特徴に最も近いか見ていきます。

[参考サイト]
「ザリガニについて」
「青いザリガニ」
「ウチダザリガニのページ」
「ニホンザリガニ」
「裏磐梯のウチダザリガニ関連記事」『広瀬川水生生物研究会』
 

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