アメリカザリガニの体色は、一般的に赤色か褐色であると言われています。(参照:ウィキペディア 「アメリカザリガニ」)
したがって、日本に生息するアメリカザリガニの体色が青いのは一般的ではありません。
それではなぜ青いアメリカザリガニが存在するのでしょうか。
いまだにその原因の詳細は不明ですが、「遺伝」や「動物性タンパク質の餌による変異」という2説が有力視されています。 (2007年7月20日 北海道新聞の記事 「なにっ! 青いザリガニ・・・?」『野草閑話~孝遊子』)
また、山形大学理学部生物学科の中谷氏は、アメリカザリガニの体色が青くなる原因を分かりやすく説明してくださっています。(参照:「青いアメリカザリガニなぜ青い」)
それによると、
- アメリカザリガニの体色のもとになっているのは、ザリガニが食べる水中の植物や水中に入り込んだ樹木の落ち葉、枯れ草やそれらの腐植物などであること
- アメリカザリガニの食物に植物の色素が十分含まれていないと、体色のもとになる色素を完全につくることができなく青色を帯びてくること
上記のような食べ物の色素が原因の場合には、植物色素を十分含む餌で飼育すると正常な色になるそうです。
しかしながら、突然変異で青い場合は、餌を工夫しても本来の体色にはならないとのこと。黒色素や紅い色素をつくる遺伝子に欠陥があるからだそうです。
つまり、ワイズで飼っているアメリカザリガニは偏った食生活(?)が原因で青くなってしまったということのようです。
それでは餌を工夫すれば、青や赤、褐色など自由自在に色を変えてあげることができるということなのでしょうか。
中谷氏は、その点について以下のように述べています。
- 「植物の色素が全く含まれていない餌で、アメリカザリガニを飼育すると青いザリガニになり、さらに飼育を続けると白いザリガニになることが知られています。この場合は、突然変異ではないので、普通に飼育すると、次の脱皮後には、正常な色になります。」
■ウィキペディア フリー百科事典 「アメリカザリガニ」
■ウィキペディア フリー百科事典 「ザリガニ」
■「青いザリガニはなぜ青い」
■「なにっ! 青いザリガニ・・・?」『野草閑話~孝遊子』
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